「狂気」と「凄さ」を求める

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    真夜中に物思いに耽るような感じで文章を書きます。

    最近の私の気分や気持ちを中心にしたこと、かもしれません。

    人は誰かの「狂気」とでもいえる凄さを望むのか、というお話です。

    マジシャンは「凄い」ことを取り扱っている者だと思います。
    もちろん「凄い」以前には不思議さがあるわけですが、不思議というだけではマジックという現象は完結しないでしょう。

    それが人にもたらす影響のようなものがあると思うのです。
    「凄さ」がその影響に当たると思っています。

    「凄さ」はおそらく人が原始的な状態だったときでも感じていたものではないでしょうか?

    人が、とてつもない自然現象に出会った時、それを「凄い」と感じたはずです。

    原始的な人が自然現象に出会った場合では、「凄さ」が先に来て、その後に不思議さが訪れたことでしょう。
    人がそれを不思議に思ったからこそ、その仕組みを解明したいという思いに繋がり、例えば科学という体系にまで行き着いたといえるかもしれません。

    その不思議さの解明は、「凄さ」を人間がなんとか征服しようとしたこととも通じるのではないでしょうか?


    さて、自然現象の「凄さ」をしっかり話すつもりはなかったのです。

    本当は人間の「凄さ」について、「凄い」人間について話したかったのです。

    「凄い」ことを成し遂げたり、その存在が「凄さ」になっているような人間は、もしかしたらある種の狂気とでもいえるものと紙一重なのではないか。
    そんな風に考えてしまいます。

    ここで「凄い」という言葉が元々は恐ろしいというニュアンスを含んでいた言葉だったことを思い起こしたいのです。
    最近では、そのニュアンスがかなり弱くなっているようですが、実際には「凄さ」そのものはどういう形ではあれ、恐ろしさと関係しているのではないでしょうか?

    すごすぎて鳥肌が立つ。
    ここで鳥肌が立つというのは体に実際にできる鳥肌だと思ってください

    本来は恐ろしい現象に向けて立つ鳥肌が、感動に近いすごさに向けても立つ。
    このことが「凄さ」が恐ろしさと関係していることの証だと思うのです。

    凄い人間は、何かを越え出てしまっている人間、もしくは超人めいた高い能力を持つ人間でしょう。

    そこに至り、さらにそれを維持することは、並みの状態で可能なのでしょうか?

    「狂気」と、ここであえて言いたいのですが、そんな言葉で言い表される状態に近いものでしか、凄さは維持されないのではないでしょうか。

    いや、そこに行き着くこと自体がまずは「狂気」を必要としているかもしれない。

    「狂気」と少々強烈な言葉を今回は使っているわけですが、それは誰かの行動を見て「ここまでやるか」と思うその感じでもいいのです。

    「普通」はやらないここまでを遂行しているからこそ、それはもう「狂気」じゃないかと、今回は強烈な形で述べているだけです。

    いや、それ以上に、強烈な形で述べないと、実際にそこに至ることはできないのではないでしょうか。
    生半可なやり方では恐ろしさと繋がるような「凄さ」は人に宿らないはずです。


    きっと、人は誰かの「狂気的」とでもいえる「凄さ」を目の当たりにしたがっているはずなのです。

    何かを観ようとすることはその期待を(ごく小さな恐れでも含みつつも)持っているはずなのです。


    パフォーマーとして、私はそういう「狂気」を期待されているのではないかと、最近では思うようになっています。

    私自身が、私によって「凄い」ものが成し遂げられる様を目撃したいという気持ちがあります。

    私のパフォーマンスに期待されることはそういう恐ろしさを大いに含む「凄さ」だと思い始めています。


    その「凄さ」に触れることが何をもたらすかということについては、今はまだ結論を出したくありません。

    なんとなく結論に近いものがないわけではないのです。
    ただ、それを強い形で成し遂げる以前に言いあらわしたくないのです。

    何より、「凄さ」や「凄い」ものには隠されたことが多くあるような気がします。

    それを解明するためにも、私は私の濃度や強度のようなものをより強くしていきたいのです。
    そして「普通」という枠を、パフォーマンスの内外で外していきたいとも思っています。


    今回は、私が強く気持ちを向けている事柄について言葉にしてみました。

    皆様は、この辺りのことをどう思っていますか?
    外れることを恐れながらも、すごくなりたいという気持ち、ありませんか?

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    Category: 日記

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