「世界」の輪郭のような作品(「クリエーターズマーケット Vol.28」感想2)

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    内容としては前回の記事(→こちら)の続きになります。

    輪郭を作り上げることで、その本体の形が浮かび上がるようなものが好きです。

    その様を例えるなら、歴史上の人物の遺品等に触れていくことでその人物そのものにも徐々に触れられるような体験です。
    日用品や仕事道具や趣味のもの等、様々な種類の足跡からその人物が生き生きと動いている様がかろうじて見えてくる。すると、なぜかこの様々なものが新たに別のもののように生き生きとして見えてきます。


    余談ですが、私の大好きな作家アーサー・マッケンの『パンの大神』や『三人の詐欺師』はそういった趣向の作品ですね。
    個々の出来事の断片が提示され、一つの事件を浮かび上がらせていく。そのことが同時に、本体には届かないというもどかしさを含む恐怖へと通じている。
    マッケンの作品からはそのようなことを感じます。
    (アーサー・マッケンについてはまた別に取り上げるつもりです)


    今回のクリエーターズマーケットでもそういった輪郭から本体を想像させるような作品を作り上げる作家さんがいました。
    前回、「世界」やコンセプトを感じさせる作品について書きましたが、私が感じていたのはこのようなことなのかもしれません。

    何よりそういった「世界」が、自分の漠然と持っている「世界」と接していたり、繋がったり、離れたままでも共鳴したりするような時間はワクワクするものです。
    皆さまも何らかの作品に触れて、そういう経験をしたことがあるんじゃないでしょうか。

    またそういった作品が作家から離れていくことは、一つの「世界」の周りにある作品群が「世界」を共有したまま分かれていく不思議な出来事のように感じています。


    昨日は本当にたくさんの作家さんと作品を見て、そんなことを夢想してしまいました。

    今日はクリエーターズマーケット二日目、たくさんの作品からどんな出来事が起きているのでしょうか。

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