世界の奥にあるもの

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    世界の奥にあるものを引きずり出したい。

    そんな気持ちで私は人前で実演をしています。
    そして、それは最近よりはっきりしたものでもあるのです。

    今回はそんな漠然としたものについて言葉を重ねていきます。

    物心ついた時から私は夢想家だったように記憶しています。

    小さな子供が見えないものを時に見つめているような。

    ある時からはそんなにはっきりと何かを空中に見つめているようなことはなくなったのですが、それでも漠然としたところに本質を見出しているつもりでいました。


    みんながはっきりとした世の中の物事に触れながら愉しく遊んでいる際にも、私は掴みどころのないふわふわしたものを見つめてうっとりしていたと思います。

    その心が今も残っているのです。


    マジシャンであることは、もしかしたら、マジックを作り上げる空間の中でただ一人冷めていることと思っている人もいるかもしれません。

    もしかしたらそれは正解かもしれません。

    私だって、今となっては冷めているところも多くあるのです。

    それをごまかして皆さんと接することはあまり得意ではないのです。

    やはり私も現実主義者である部分が確実にあるからです。

    でも、それなのに、私はなんだか今もうっとりと何か(不可思議であったり、もっと皆様を陶酔させるような何か)を内に持ち、それを外側にあらわすことで「魔術」の時間を作り上げています。


    私の内に持っているその何かを皆様に感染させることが、皆様と繋がっている何かを喚起させることだと思っています。

    それが恐怖なのか喜悦なのかはわかりませんが、数量化しづらい価値に近いものを含んだ感情がその何かなのではないかと思っています。


    なんだか今回は言葉そのものが漠然としていますね……。

    言葉にはなりがたいものを伝えるために(もしかしたら、感染させるために)私は実演をしています。

    それが世界の奥にあるものを引きずり出すことでもあると捉えているのです。


    人が世界を捉え始めた時に既に生じていたもの、原始的な時代から存在していた儀式のようなものを今の世界に甦らせたいのです。

    皆様の目の前に、そういったものを届けたいのです。

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    Category: 日記

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